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本、映画をつづる日記
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監督:山崎貴
清子:風吹ジュン
姉:吹石一恵
祖父:夏八木勲
大石:染谷(そめたに)翔太
井崎:橋爪功(青年時代:濱田岳)

『戦争の痛みを引き継ぐ』というとてもシンプルなテーマをここまでのものにしたのは、構成と俳優の迫力、演技がとても大きいと思う。
原作が「告白」を超えた売上部数を記録してることから、そもそもの話自体が良かった。
そして何より、脚本•監督が山崎貴だったという…
このタッグで上手くいかないハズがなかった…

開始一時間の訓練生のところで泣き、最後の方の特攻時の四人の動きを細切れに流したところで泣き、ラストの岡田君特攻時の格好良さにまた泣いた。

観ていて恐ろしかったのがその当時の軍人の価値観。
命を捨て、国の命令に従うことが正しいという思考に皆ああも染まっているものかとゾッとした。
死にたくないという本能の声を上げただけでバッシング。
集団で思考が染められて、思考の自由が奪われるという危険性を学ぶ。

人を殺して歓声が挙がるっていうのもリアルに見ると怖かった。
アニメとかばっかりじゃダメだなとこっそり反省…笑
和に習う日本人であり、かつ周りがそんな価値観にまみれた軍人ばかりであったにも関わらず、命の重さに気付いて主張し続けた宮部の強さは本当に希少なものだと感じる。
そんな彼も結局仲間•教え子の相次ぐ死に『自分だけ逃げている』という考えが湧き出し、価値観を揺るがされ…
特攻を志願することになったけれども。
生きることに固執したからこそ意味のある死を見出せたわけで。
恐らく特攻を成功させただろうというラストは盛り上げる為にとった結末であり、最も重要なのは、彼が生を繋いだということ。
永遠の0というタイトルからも読み取れるように…
繋がれた生が妻を守り子供を守り、孫を生み、その孫が彼らの経験を掘り起こして語り継ぐという
そんな『繋がり』に心打たれた映画でした。
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