本、映画をつづる日記
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監督:吉田大八〈パーマネント野ばら、腑抜けども悲しみの愛を見せろ〉
受賞:アカデミー最優秀監督賞•最優秀作品賞 桐島がいなくなることによって起きた、高校生の人間関係の変化を描いた作品。 解説を見てしまったので感じたことを中心に。 作品全体としては、部活動を基軸としながら、学校という狭い世界を生きてる子供たち、という印象を受けた。 誰もが自分以外の心情を理解できてなくて、しようとすらしていなかった。 そんな余裕もないのかもしれない 桐島がいなくなったことに関しても皆自分の苛立ちを見せるばかりで、心配という気持ちは垣間見えず… その中でも橋本愛が演ずるかすみが特にそれを顕著に現してた。 波風を立てることを避け、落ち込んでいる友達への言葉もふわっとしてる。 人間関係に一番気を遣っているんだろうけど、表面上の話なので『よくわからない』という逃げの発言が多い。 一番苛立つキャラだったが、私学生時代これが一番近かったなぁということで同族嫌悪でした。 最初から最後まで一度も登場することのなかった桐島は、彼らにとっての『神様』を表している。 という一説が哲学的で面白い考察だなーと。 つまりは皆依存してる。 恋する相手に、友達関係に、そして桐島に。 その中で神木君も恋する相手がいたわけだけど、同時に映画という熱中できるものもあった。 映画のおかけでその人とつながる瞬間もあった。 ひろき君に恋していた女の子も、吹奏楽があった。それを使って健気なアピールも続けていた。 そして二人とも、依存の対象を失ったけど、熱中できるもので昇華させた。 ここが、最後屋上に集まってきた人達との違いなのかなーと。 ラスト、吹奏楽をバックミュージックに、彼らをキャストにして撮った映画は混沌としてて、マッチしていた。 対比を表しながらも同調した芸術を見せたということは、昇華出来ていない人達への可能性 を示しているのかもしれない。 PR |
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