本、映画をつづる日記
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
白痴の青年が知力を得て、失う話。
この作品において最も賞賛されるべきは、チャーリーの緻密な思考、感情の描写だと思う。 IQが低い時期の感情や思考パターンなど、読者だけでなく、著者も分からないはずなのに、それをリアルに描ききった。 ゼロから得る際の期待、得た後の失望、喜び、失っていく際の焦燥感、一人の人間の多彩な感情表現を詰め込んだ。 まずは他者に好かれたいという気持ち。 彼の行動の根幹は全てそれ。 母親に、友達に、先生に。 その気持ちは誰にだってあるのに、幼い子供のの口調で語られることでとても切なくなった。 同時に、この感情は人間の本能なんだなと感じ。 『あれが出来たら、頭が良くなったら僕はきっとみんなに好かれる、褒めてくれる。』 単純でダイレクトな思考が心を打つ このように、弱者に寄り添い、弱者の地位を世に知らしめた本でした。 PR |
カレンダー
フリーエリア
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
ブログ内検索
P R
|