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本、映画をつづる日記
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白痴の青年が知力を得て、失う話。
この作品において最も賞賛されるべきは、チャーリーの緻密な思考、感情の描写だと思う。
IQが低い時期の感情や思考パターンなど、読者だけでなく、著者も分からないはずなのに、それをリアルに描ききった。
ゼロから得る際の期待、得た後の失望、喜び、失っていく際の焦燥感、一人の人間の多彩な感情表現を詰め込んだ。

まずは他者に好かれたいという気持ち。
彼の行動の根幹は全てそれ。
母親に、友達に、先生に。
その気持ちは誰にだってあるのに、幼い子供のの口調で語られることでとても切なくなった。
同時に、この感情は人間の本能なんだなと感じ。
『あれが出来たら、頭が良くなったら僕はきっとみんなに好かれる、褒めてくれる。』
単純でダイレクトな思考が心を打つ

このように、弱者に寄り添い、弱者の地位を世に知らしめた本でした。
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