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本、映画をつづる日記
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難しかった…
問題編と解答編の境はしっかりしていて、解いてやろう!という気持ちにはさせてくれたんだけど。
解答の入り口となるキーワードが理系じゃないと解けないという狭き門。
そんなものタイトルにするなんて…純理系小説…

ちょこちょこ挿入されている真賀田四季の価値観はなかなか面白い。
だが助教授が書いたというだけあって、全体的に小難しいが論理的な思考展開をする。
「人は死など恐れていない。彼らが恐れているのは死に対してではなく、死に至る生である。死がくるしくなかったら誰も死を怖がらないでしょう?むしろ生がバグではないか。だから人は意識を失う眠りを心地よく思うのだし、きっと生まれて来る際にないて叫ぶのだろう。」
他にも「他人に殺されたい」「直接的コミュニケーションの非合理性」
一般的感覚からは大きく逸脱しながらもロジカルで説得力のある理論。
圧倒的な天才っぷりと存在感は信仰的な気持ちを抱いてしまいそうなくらい。

そんな四季が仕掛けたトリックも計画も普通じゃない。伏線は張ってあったけど常軌を逸しているので読めず


総じて言えば、孤島で起きた本格ミステリー。
トリックは前衛的だが、読者には親切にヒントを与えている、比較的フェアな作品。
ただし、肝が理系の話なので、文系はこんなのってないというような気持ちになってしまうかも。
感情面はわりと淡々と描かれており、更に犯人が非人間的なため、心はそこまで揺さぶられず
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