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本、映画をつづる日記
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衝撃的な家族の話。
遠藤家に感情移入してしまうと心が痛くなる…
引っ越して子供は受験に失敗して荒れて癇癪を起こして、
母は耐えるという選択肢しか実行できなくて
父は心情を分かってるのに逃げることしか出来なくて。
皆自分じゃ受け止めきれなくて誰かのせいにしてなんとかやっている。
その中でも彩香の存在が一番辛かった。
元々頭はそんなに良くなくて、それでも母親は受験に受かると思ってた。
憧れの高級住宅、憧れの新築戸建、娘も近い処に学校があって私立で可愛い制服を着て通ってくれればもっと幸せになれる。
新築ハイなのか周りが見えてないだけなのか。
そんな母親にいらつく気持ちは分かる。
現実も自分のことも見えてない分かってない母親に、何かある度に苛立ち怒りをぶつける。
そういう世間の子供の気持ちを顕著に表したのが彩香という存在なんだと思う。
客観的な視点から見ることで、もしこれが自分の子供で起きてしまったら…?と考える余地が出来て、答えが出なくてゾッとした。
そして自分も充分こうゆう風になってしまう可能性を孕んでることを分かっていて、どちらの立場からも身近に感じてしまった。
この人の親子の話はとても身近で考えさせられる。
3冊湊かなえ著を読んだことで感じたのは、この人は一人の人間の多面性を重視 しているということ。
ある一人の悪い面を描いた後で、別の人間から見えている良い面を表す。
高橋家全体がまさにそれで。
外と内。兄と弟•妹。父と母。
全員が全員に対する印象が異なる。
家族の中でもその人にしか見せない顔がある。
そして今回伝えたかったことは、
匿名性の攻撃性の増加の危険さや、現代の無関心さによってより狭くなっていく家族の問題は他者が介入すれば緩和させることもできるということ。
それでも全てをあけっぴろげにする必要はなくて、家族の問題は家族の問題として捉え、興味を持って近づく輩には適当な嘘を与えて満足させ、危険な域に入ったら介入してもらう。
要はもう少し好奇心とは異なる関心を持てということ。
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