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本、映画をつづる日記
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監督:中島哲也
アカデミー賞4冠納得の映画だった。
描写がとても綺麗。
内容はひたすら重くて暗く、いじめは生々しく、憎しみが全てを支配している。
なのに見入ってしまう。
原作を読んでいたからこそ美しい表現方法に驚愕してしまう。
話を知っているのにのめり込んでしまった。

一章は「森口の告白」。
松たかこがただひたすら生徒に話をしているシーン。
内容に衝撃はあれど、映像にしたら単調なものになりそうなところなのに、松たかこの動き・音・それに段々同調せざるをえない生徒達を見せられ、こちらも入りこんでしまう。
中学生を原作より更に馬鹿に描いたことでよりリアルになっていて、見知らぬ人間のいじめのシーンを加えることで「子供の残酷さ」分をプラスし、森口の残酷さに拮抗させた。
そこへ「命は軽いのか重いのか」という生徒の問い掛け。
「軽いでーす」と言い放った彼は愛を得る為に殺人を犯した。
重い命を失った教師は復讐を図り、彼に最愛の人を殺させた。
大人は子供を守らなければならない。
でも子供はとても愚かで視野が狭く、他人なんてどうでもいいと考えている。
同じ事をして分からせた大人は正解だったのか間違いだったのかという問題提起がより強く現れていたと思う
中島哲也恐ろしい。

でも原作を超えた!とかどこかで言われているけど、原作ありきの映画なわけで。
話の骨格は原作通り。
ので内容も好きな私はどっちかの方がいい!って言うのはないなぁ。
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