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本、映画をつづる日記
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壮絶。
事件のスタートとなる、雪の中で見つかる死体が目をカッと開いている様の恐怖。
そこから前半はもう心抉られる展開続き。
いじめ、「気持ち悪くてごめんなさい」と言わされる思春期の少女、いじめの原因でもある容姿を治そうとするも母親が軽んじて協力してくれない、いじめの現場を見ていて助けようとしない少女、それを咎める少年、そして彼も助けない。
いじめ、中学生という題材に人間同士の抉い展開は告白を思わせる。
告発文に対しても、学校側は大事にしない方針に出る。
こういった隠蔽体質には嫌悪感を持っていたが、公にされることで教師歴2年目の担任は教師生命を絶たれ、生徒内では新たないじめを誘発する恐れがある。
学校法人や自分達だけでなく、そういった学校に存在する「全体」の未来を考慮してる部分もあったんだなと目から鱗な場面も。
集団生活を学ぶ場なのだから、個か全体かと言われたら全体を優先するだろう。
そして真実と平和は両立するわけではないのだなと。
柏木君の「正義」に縛られる涼子もまた心痛い。
彼の視線を意識して、友達を傷つけるクラスメイトに反論するとことか。
上手いやり方だとは思えない。
でも彼女は動かざるをえなかった。
「自分」が揺らぐこの感じ、思春期のアイデンティティの脆さをよく表している。
裁判を開く事を決めてからの学園内の動きは前半ほどの勢いがなくて少しだれた。
弁護人君の滑舌の悪さを除けば子役の演技も上手く、涼子の目力の強さも彼女の心情をよく表していた。
構想、執筆に長い年月を掛けたと聞いて納得する深さ。
後半も多いに期待。
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