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本、映画をつづる日記
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音楽:ヤン・ティルセン(アメリ)
ドイツ東西統一時、東ドイツ側に在住していた1つの家族のストーリー。
コメディ色を込めつつも、ベースはシリアス。
音楽に「アメリ」のティルセンを採用しただけあってなのか、 母親のために優しい嘘をつく主人公の話

手の込んだ大掛かりで滑稽なその嘘はなんだか物悲しい気持ちにさせられる。
このフットワークの軽さは自分が反体制に参加していたのを見られた結果の心臓発作だったことへの罪悪感もあったのかもしれない。
周囲が資本主義に染まっていき西ドイツのもので溢れていく歴史上の大きな流れの中で、
東ドイツ時代のものを集める逆走っぷりがコミカルに表現されていたことで彼の馬鹿げた嘘を自然に受け入れられた。
歴史自体はノンフィクションなのに、コメディにするとは大胆。
社会主義と資本主義の争い・終戦の過程で時代の変遷の代償を受けた者達が今回の家族である。

息子の努力を受容しやすかっただけに、母の社会主義傾倒自体が家族を守るための嘘だったという根底を覆す事実が 待っているのは切ない。
夫婦の絆は政府に負けてしまったけれど、 東ドイツ時代ののアニメが父と子を繋いでいる。
東ドイツの記憶が母と子を繋いでいる。
この映画は、東ドイツの犠牲を描くと共に東ドイツの哀悼作でもある。
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脚本:黒岩勉(サムライせんせい、僕のヤバイ妻)
総合プロデューサー:尾田栄一郎

予想してたより展開が面白かった。
「命を賭けた騙し合い」というキャッチフレーズがあるだけあって、観客の裏をかく構成。
オープニングはきらびやかでカメラワークも派手に動き、ノリノリの音楽で良いスタートだった。
ストーリーも退屈することなくテンポ良く進み、 映画内で新しく出てくる登場人物逹の声はほとんどが芸能人で固められていたが、私的にカリーナ以外は違和感もなく。
満島ひかりは声と演技が好きになれなくて、キャラも受け入れられなかった。
久々にアクションアニメを見て、これ対戦の組み合わせって物語の面白さ左右するし結構難しいよなぁとか改めて感じた。
今回そんな捻られた感じは無かったけども。
わりと物理に物理でいく感じ。
アクション長いなと今回感じたのはこの単純さが原因のところもあるかも。
信念ぶつけあうとか因縁のとかでもないしね。
アクションはきっちりアクションとして切り分けられて見せていた。

あとカリーナが裏切るけど、実はこっちの味方だったし仲間は皆テゾーロの意図を知ってた設定は前フリもなく突然すぎないか?と疑問だったけど。
ワンピースぶっ通しで見てみて分かったことは、どれも街を舞台としてルフィ逹が権力者に立ち向かっていく物語なんだなと。
だから海賊だけどヒーローとして成り立っている。
そんな中で住民の小さな勇気もきちんと描かれているのがいいなと思いました。
ドラ泣き免れず。
3Dがうまく生かされ、ドラえもんという作品がより夢広がるものとなった。
まずドラえもんの可愛さ。本当に何してても可愛かった。丸みが増すことと表情豊かになることでこんなにも変わるとは。声もいい。
次にしずかちゃんの可愛さ。今まで可愛いなんて思ったことなかったのに…
大人しずかちゃんも美しかった。
性格も積極的というか面倒見がいいというか、きちんと意思を持ったキャラ付けをされていて、女性から好感度を得やすいヒロインに仕上がっている。
次に道具。立体さによってリアルになったから、その道具が本当に実在してるようでなんだか欲しくなってしまう。
そして背景の本気。ドラちゃんの質感、廊下の磨かれ具合、川の輝き、夜空のきらめき。
実際にタケコプターで飛んでいる視点のシーンまであって、あの有名すぎてもはや便利な移動手段 のみと化してしまった道具のすごさを改めて鑑賞者に認識させるすばらしいシーンだった。
ストーリーは基本原作だし、ドラえもん屈指の名シーンかき集めてるから感動するのは当然。
原作なのか分からなかった部分で良かったのは、まずドラえもんが「のび太を幸せにする」というプログラムを植え付けられたのが泣ける。
最初はのび太をばかにしていたドラえもんが、のび太が初めて自ら努力したところから好感を抱き、のび太を見る表情も変わってきて仲が深まるところが好き。
大人が見た方がより楽しめるのかなーという印象。
監督:ロブ・ライナー(ミザリー)
原作:スティーヴン・キング「The body」
主題歌:ベン・E・キング「スタンドバイミー」
ゴーディー:ウィル・ウィトン(新スタートレック)
クリス:リヴァー・フェニックス(マイプライベートアイダホ)
テディ:コリー・フェルドマン(グーニーズ)
大人ゴードン:リチャード・ドレイファス(未知との遭遇)
エース:キーファー・サザーランド(24)

魅力的なキャラクターが織り成す、少年逹の小さな旅の物語。
子供らしい無謀さ、それを諌める大人びた登場人物もいて、臆病さもあって、でもなんだかんだ皆ではしゃいで助けあって仲が良い。
それぞれの個性もはっきり描かれていて、それでいて好感度の持てる四人組。
育ち、性格が違っていても一緒にいて楽しくやっていられたのは、確かにこの時代だけかもしれない。
親や家族の存在に縛られている様も実に子供時代をリアルに表している。
狭い世界からの小さな脱却。
予想していたよりはラストも含めてシリアスさがあったけど、子供時代を懐かしむには丁度良いバランスの明るさだった気がする。
もう少し暗めだったらここまで評価されなかっただろう。
劇中歌も良い選曲だったし、雰囲気を盛り上げていた。

冒険をして、心を許せ助け合える友と悩みを吐露しあって、自分にとっての壁を一つ越える。
成長には別れも付き物で、そういった瞬間は一生の中で刹那的で。
だからこそなお輝かしいものなのではないかと。

かつては友と越えた壁が、時を変えれば敗北に変わって死に至る。
あの時の自分達は無敵だと思えたことも、現実に塗り替えられる。
理想とリアルのズレを身をもって知ることは、成長ゆえの副産物だ。
明るくて楽しくて子供時代を思い出す。
同時に対比して大人というものを知る。
そんな映画。
監督:中村義洋(アヒルと鴨のコインロッカー)
脚本:林民夫(永遠の0)
犯人:蓮佛美沙子
篠山:金子ノブアキ
映画の敗因として、
配役のせいで菜々緒の性格が読めてしまうのと、 Twitterの声当ての演技が微妙だったこと…。
犯人は意外性がありましたが。

井上真央は良い演技するようになりましたね!
こんな存在感を消した役も出来るのかと。
綾野剛も受賞してましたが、特に印象深いシーンは私にはありませんでした。

ネット社会を素材として扱った湊かなえ作品は本作で(私が知る限り)2作目ですが、高校入試よりリアルな動きかたでした。
Twitterよりは反応が2chに近いなと感じましたが。
まず印象からの人物像、そして社員の尾ひれのついた独断的観測を元に、ヒートアップする無関係の人間の推測、事実とはどんどん解離し親ですらその波にさらわれる。
綾野剛は最も客観的な立場であり、数多くの井上の周りの人間から事情を聴取したにも関わらず、本来の当事者の人間性から印象を遠ざけたブーストとして機能したことから、野次馬の客観性は当てにならないということを意味しています。
ラストに綾野剛が痛い目を見るところで、「無関係」との紹介があったのは制作者からの痛烈な皮肉でしょう。
風刺的作品として自らを省みるきっかけとなる映画です。


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