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本、映画をつづる日記
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監督:黒澤明
脚本:黒澤明、橋本忍
島田勘兵衛:志村喬(たかし)
菊千代:三船敏郎
勝四郎:木村功(生きる)
公開:1954
制作費:2億2000万
興行収入:2億9000万
受賞:ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞

3時間20分という驚異の長さが、休憩を挟んで上映される。
百姓の村の付近の山に野武士が住み着き、いずれ自分達の村も襲われる…という危険を避けるために7人の侍を探し出し、村を守ってもらおうという計画である。
正直戦国時代という背景や古い作品、アクションというジャンルには全く惹かれず、ただ黒澤明というブランドだけで観に行った。
ところが当日直前のチケット状況はほぼ満員。
年齢層も半分は父親世代ではあるものの、若者も多く、休憩時間にはスクリーン外のポスターに大勢が群がり写真を撮ったり説明文を熟読したりと
黒澤明とこの作品の圧倒的偉大さと衰えることのない人気ぶりを目の当たりにするのだった。
序盤は百姓の強いなまりがほとんど聞き取れず。
だんだん慣れてきたのと、武士は普通なのでそこは徐々に解消。
かっこいいアクションではない、というリアリティさはこの映画の最も特徴的な部分ではないだろうか。
侍ドラマによくあるような「シャキーン」というような効果音も、そこを協調するようなエフェクトもない。
ただ大勢で囲み真剣で刺して、竹槍で刺して。
それなのに馬が傷つけられる描写や血が一切出てこない鑑賞者への優しさは残っている。
野武士が順調にやられていく様はご都合主義も感じはしたが…
武士達のキャラが立っていて、各々の関係性もしっかり描かれていたし、百姓側にもキーマンが何人かいる。
武士はあくまで戦いの経験者として百姓を指揮する立場に留まっていることも、現代のヒーローアクションものとは一線を画す。
むしろ最終的な勝者は百姓であるという結末を志村に語らせているのだ。
「七人の侍」というタイトルでありながらも、コントラストに百姓に焦点を描いていた映画である。
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