インシテミルとうみねこに影響されて、ミステリ最高峰を読んでみた
海外ものの小説を見るのは久々だったんだけど、やっぱりなんか違和感を感じるよね
文体が妙にシンプルというか。表現っていうの?
1ッ章1章がやたら短かったりするのも読みやすすぎるっていうか
だから全体的にシンプルな印象を受けた
ラストも含めて
期待程の衝撃はなかったかなという
かなり短時間で読んじゃったけど、ミステリーは基本そのスタンスでいけるし
多分この作品をオマージュにしてるうみねこを先に始めちゃってるから
長さ的にも要素的にもあっちのがすごいと感じてしまうのかな
感情表現もあっちのが多彩に表現してるし
あと有名作品すぎてネタバレが色んなところに転がっちゃってて、うっかりちらっと見てしまったので
そのせいかもしれない
肝心の犯人は知らなかったけど、既に死んだ人というのは知ってた
なので最初はとりあえず犯人探しだけを目的に読み進めてた
状況的には死んだ表現がはっきりなかったことからアンソニーかなと思ってたんだけど
動機的にはローレンスかなって考えてた
全員が殺害犯であることを知る機会があるのは司法に努めてる人くらいかなと
まあ情報調べはそこまで職業と関係なかったみたいだけど
おもしろかったけど感情移入は特に出来なかった
興奮したりわくわくしたり、そういった激しい気持ちが起こらなかったので淡々と読めてしまったのかも
でもキャラの書き方は上手かったと思う
ミステリーやらサスペンスの類は、物語上にちりばめられてた伏線が後でぴたっとはまるのが
好きなんだけど
この作品には、ローレンスが犯人という伏線がなかった気がしたんだよね
でも実は叙述トリックっていうやつらしい
巧妙すぎて私にはわからなかった
後で解説サイトとかみて理解してうおおおおってようやくなった
ミステリーは二回読んで、見落としてた作者の意図を改めて見つけて考えることで本質が見えてくるんだって
当時はこの手法は新しかったのかもしれないし
アガサクリスティーがミステリーの原則をあえて破壊したものだったから
1度目の新鮮さと、二度目の謎解きで何度も楽しめる作品なんだね
現代ではクローズドサークルがどこにでも使われてるから新鮮がなくなってしまっただけなんだな
でもこの丁度いいボリュームの中で10人の心理描写を的確に表現し、
事件をまとめてしまったのはすごいなって思った
とりあえずアクロイド殺し読んで、もっかい読んでみる
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