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本、映画をつづる日記
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良いミステリーでした!
家族は「やり直し」が効くか効かないか、というテーマを争点としたドラマ。
社会的問題を主点としながらも、視聴者の心臓を悪くさせる小技も巧みに使い、楽しませてくれた。
キャストも迫力のある演技派俳優ばかり。
最初の方はドロドロ重ーいストーリーだったけど、伊藤君パートの山口紗弥加と北山君とのやりとりでその雰囲気を和らげていた。
白蟻は一家惨殺の超重要トリックだったわけだけど、まんまと騙された。
家族不和のモチーフだから、白蟻工事の人はただの良い人だと思ってたのに…
財前直見の名前を間違える演技まで入れて…

財前直見達のカルトさは映像化してもなかなかマッチしていた。
家族という答えのない問題に対する答えとして、苦しんだ両親の行く末としてあれだけ極端な考えに至っても違和感がなかったから。
ラスト、まだ犯人二人が活躍してるような声の挿入は、視聴者に対するメッセージみたいなものだと思う。
家族を放置しとくと、この二人がやってきますよー的な。
意外だったのは伊藤君と松雪がそういう感じの仲になったこと。
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難しかった…
問題編と解答編の境はしっかりしていて、解いてやろう!という気持ちにはさせてくれたんだけど。
解答の入り口となるキーワードが理系じゃないと解けないという狭き門。
そんなものタイトルにするなんて…純理系小説…

ちょこちょこ挿入されている真賀田四季の価値観はなかなか面白い。
だが助教授が書いたというだけあって、全体的に小難しいが論理的な思考展開をする。
「人は死など恐れていない。彼らが恐れているのは死に対してではなく、死に至る生である。死がくるしくなかったら誰も死を怖がらないでしょう?むしろ生がバグではないか。だから人は意識を失う眠りを心地よく思うのだし、きっと生まれて来る際にないて叫ぶのだろう。」
他にも「他人に殺されたい」「直接的コミュニケーションの非合理性」
一般的感覚からは大きく逸脱しながらもロジカルで説得力のある理論。
圧倒的な天才っぷりと存在感は信仰的な気持ちを抱いてしまいそうなくらい。

そんな四季が仕掛けたトリックも計画も普通じゃない。伏線は張ってあったけど常軌を逸しているので読めず


総じて言えば、孤島で起きた本格ミステリー。
トリックは前衛的だが、読者には親切にヒントを与えている、比較的フェアな作品。
ただし、肝が理系の話なので、文系はこんなのってないというような気持ちになってしまうかも。
感情面はわりと淡々と描かれており、更に犯人が非人間的なため、心はそこまで揺さぶられず
後編は原作を復習しないで突入。
前編の終わりでオリジナルストーリーを入れてきたので、そのままオリジナル続行。
外見が原作にあまり似てない福山雅治を話題性目的で採用しただけなんじゃと心配したが、演技に関しては良演技!
コミカルさは一切排除されていたが、師匠としての風格がきちんと感じられた。
ただ、福山との修行が前半1時間を占めた。
正直単調!
前編で感じられたスピード感が完全失速。
後編に残り全て詰め込まれたわけだけども、ここは前編に比べて大幅に原作をショートカット!
まぁ漫画のように一部屋一部屋攻略していくやり方は映画に合わないとしても。
宗次郎のあたりや左之助のところはもう少し尺を取ってもよかったんでは…

恐らく前編後編通して、剣心•志士雄を中心に絞ったからこういう偏りが現れてしまったんだとは思う。
自分の過去の亡霊である志士雄を倒し、自分の中で過去の過ちに一旦蹴りを付けられたからこそ、剣心は薫にラストのあの言葉を言うことができた。
過去ではなく現実に目を向け、自分の命の大切さを自覚し、迷いを断ち切るには薫の存在は不可欠だった。
オリジナルで薫の存在感を必要以上に強めたのは、「剣心にとっての目線」として表現したのであれば自然な流れではある。
ただ登場と比較して、後編における薫自身の行動が薄すぎやしないかなぁという不満はある。
まぁ…何にもしてない…。
原作の事を覚えてないから、原作がもし同じような展開だったらなんとも言いようがないですが。

左之助に関しては…まぁ削られてもしょうがないエピソードではある。
でも宗次郎と由美はもうちょっと情報出しても良かったと思う。
彼らの人間性や過去は志士雄に繋がるのだから。

前編は、キャストの役の再現度にキャラが出る度驚くことが出来たし、アクションも全体的に多かった。
後編はそれが無くなった分淡々と鑑賞することになってしまった。
もう少し何か取り入れて欲しかったなぁ。
アクションとキャスト采配、俳優の役作りを楽しむ映画。
既読済みの漫画の実写アクションって初めて観ますが、なかなかの再現率に胸踊る。
キャストは全員合ってる。
加えて豪華な俳優陣。
期待していた神木君、藤原竜也の出番も出来も良く‥
佐藤健も抜けてるキャラをうまく表現できてた。
短い2時間半だった‥

意外とハマってしまったのが伊勢谷の蒼紫役。
かっこいい‥構えでポーズしてる状態とか魅入る‥本気出すっつって脱いでノースリーブになってもクール‥

二部構成にして尺に余裕があるからか、原作読んでても違和感がないくらいじっくりやってたし。
原作と違う描写やオリジナルシーンの部分もハマってたし。
冒頭の江口洋介率いる検察がコテンパンにやられるシーンは、志士雄の修羅っぷりがよく表れていたし、原作好きな人達にとってはアニメらしいシーンで引き込まれる部分だったんじゃないだろーか。

ラストのサプライズ役も笑った。
多くの 伏線を見事に全て回収していった、本格ミステリー。
親友と恋人に裏切られる、というはらわた煮えくりかえるような設定で、唯一の肉親である兄が復讐のために推理を進めるストーリー。
その設定でもう先が気になって仕方がない!
勧善懲悪のような気持ちで、
被害者側にも変に感情移入してしまったため、二人が追い詰められる様はわりとスッとしてしまったし。
そして無実にも関わらず、あえて容疑者のような道を進んだ兄と刑事のやり取りも見もの。
対立する関係でありながらも真犯人を見つけ出す、という共通の目的を持っており
拮抗するほどの知性と度胸を備えているので、容疑者•刑事の駆け引きが成り立つ。
その位置をキープしつつもじわじわと信頼関係を築き、最終的にはその関係が兄を救ったと。
加賀の勝因は、ホワイダニットを重視する人間味溢れる男だったからではないかと思う。
そして、唯一第三者として冷静に外から見れる役割であるからこそ、主人公とは異なる視点を持つことが出来、不利な状況にありながらも真実を掴むことができた。
その人の性質、心情を常に念頭に置いているから、兄の行動の意図を正しく推理し、良好な関係性を築くことができた。

推理の過程がじっくり描かれているのは面白かったが、肝心の『読者が推理できる』という売りに関してはあまり期待出来るものではない。
ほとんどを登場人物がやってくれているうえに、推理の手引きでさらに大ヒントを得られるからである。
そこだけ残念。


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