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本、映画をつづる日記
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前半に比べると失速感…
方向性も思ったのと違ってきたし。
いじめの話メインかと思いきや、どれが正義でどれが悪でというような話に。
緊迫した場面が少なく、より中学生らしい振る舞いのシーンが多かったので、子役達の演技が下手に見えてしまった。
神原君は逆に生きてきたかな。

内容は、柏木君が主犯だったのに、掘り下げ浅くないか?という不満あり。
そこ削るならもうちょっと他に削る場所あったと思うの。
そして神原君のいじめっ子断罪シーン。
スカッとはした。
が、散々自分への攻撃に耐えてきた神原が、あそこでいきなりああも攻撃的に正義を振りかざしたのは突然すぎやしないか…
大出君のことをクズだとは言っている。
でも彼が殺人は犯していない事を唯一知っていたから弁護人を引き受けた。
全面的に信用、信頼してる立場じゃないにしても、自己が裁かれたいという想いが一番ならあんな行動を起こす必要性や根拠はどこにあるのか。
そこまで正義に囚われているキャラでもなかった。
あれをやるのが自然なのは涼子の方じゃ?
やっぱり尺的に差があり過ぎたせいか、そういう違和感がちょこちょこ。
涼子と樹理ちゃんはじっくり表現されていた。
むしろ削ってもよかったくらいだった。
小説のみで充分かなぁ
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アメリカ映画
メリル・ストリープ
エミリー•ブロント(ナターシャの歌に)
全く時間を感じさせないテンポの早い映画だった
ミランダに振り回されて振り回されて、でもついてきて、他人も追い越して。
一通りやりこなして、最終的にミランダとは別の道を選んだ。
見事にアン・ハサウェイにとって都合の良い展開だったけども、
それが気にならないくらい映像やシーンが魅力的だった
めまぐるしく変化するファッション、アンハサウェイの美貌、
人が夢に向かって突き進む姿、人が仕事をしてる姿。
働きたくなる映画だな~。
向上心が高まる。
主人公に都合の良い展開だから、雰囲気がそんなに暗くならないし、
仕事でなんかあった時とか、やる気がなくなった時とか見た くなりそうな。
壮絶。
事件のスタートとなる、雪の中で見つかる死体が目をカッと開いている様の恐怖。
そこから前半はもう心抉られる展開続き。
いじめ、「気持ち悪くてごめんなさい」と言わされる思春期の少女、いじめの原因でもある容姿を治そうとするも母親が軽んじて協力してくれない、いじめの現場を見ていて助けようとしない少女、それを咎める少年、そして彼も助けない。
いじめ、中学生という題材に人間同士の抉い展開は告白を思わせる。
告発文に対しても、学校側は大事にしない方針に出る。
こういった隠蔽体質には嫌悪感を持っていたが、公にされることで教師歴2年目の担任は教師生命を絶たれ、生徒内では新たないじめを誘発する恐れがある。
学校法人や自分達だけでなく、そういった学校に存在する「全体」の未来を考慮してる部分もあったんだなと目から鱗な場面も。
集団生活を学ぶ場なのだから、個か全体かと言われたら全体を優先するだろう。
そして真実と平和は両立するわけではないのだなと。
柏木君の「正義」に縛られる涼子もまた心痛い。
彼の視線を意識して、友達を傷つけるクラスメイトに反論するとことか。
上手いやり方だとは思えない。
でも彼女は動かざるをえなかった。
「自分」が揺らぐこの感じ、思春期のアイデンティティの脆さをよく表している。
裁判を開く事を決めてからの学園内の動きは前半ほどの勢いがなくて少しだれた。
弁護人君の滑舌の悪さを除けば子役の演技も上手く、涼子の目力の強さも彼女の心情をよく表していた。
構想、執筆に長い年月を掛けたと聞いて納得する深さ。
後半も多いに期待。
草食系っぷりを匂わせる主人公のカッコ悪さが憎めない、失恋映画。
付き合えた直後は全てが上手く行っているようで歌って踊っちゃうくらいハッピー、フラれたら理由もさっぱり分からず荒れて仕事辞めることになって。
また会えて復縁を望むが相手には婚約相手が…
この苦さがリアル!
サマーが結婚した理由もリアル!
胸に突き刺さる彼女の素直な気持ち。
でもコミカルなシーンが多かったため、ちょこちょこ笑いながら見ることができた。
運命を信じていた男が、一つの恋愛経験で運命に嫌悪感を感じ、偶然と捉えるようになった。
愛に絶望していた女は、運命を信じるようになった。
ところどころの対比もまた少し切ない。

恋愛感情にはいつも若干の狂気が潜んでいる。とは言っても、狂気の中にもまた若干の理性が潜んでいるものである。(ニーチェ)

トムは学んだ、壮大な宇宙の意味は日常レベルでは判断できない。偶然、それが全てだ、偶然だけだ。彼は理解した。奇跡は起こらないのだ。
SF要素を掛け合わせたラブストーリーだった。
現実的シーンと前記シーンとは矛盾を孕む非現実的シーンを交互に進めていく構成となっており、二つの差に違和感を感じながら、親友の恋人への横恋慕と積極さにハラハラしながら先が気になる展開でどんどん読み進めてしまった。
東野圭吾らしく専門的な科学知識をふんだんに取り入れているが、記憶や感情などの題材を使い、身近な範囲内で説明してくれていた為頭に入りやすい。
この話は記憶の改編が一貫したキーとなっているが、隆史を揺らがせた最たる原因は恋愛要素として示されている。
隆文は、自分の夢を絶ち、家族とも言える親友を裏切った。
そしてその結果、罪を消すために自己のベースである記憶を消した。
智彦も自分の夢を諦めた。
恋愛の終わりを覚悟し、自分の罪を自覚し、償いとして自己を犠牲にした。
そして親友と彼女の幸せを願った。
彼は眠りにつくことにはなったし環境も変わってしまったが、彼自身は何も変わっていない。
これを隆史は「強い人」と表現した。
この行動は持たざる者の欲望と、既に手にしている者の立場の違いによる願いの強さもあったのかもしれない。
渇望は理性を無くすが、その分強い力を発揮する。
そして彼は恋愛を一度手にしたが全てを失った。
智彦は喪失感を味わいはしたが、彼には自己犠牲による多少の達成感もあっただろう。
これは綺麗事を言ってるエンドかもしれない。
それでも幸せの選択って何かを得ることに限らないということを示しているのかなと感じた。


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