本、映画をつづる日記
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パールハーバー
監督:マイケルベイ(アルマゲドン) 脚本:ランダルウォレス(ブレイブハート) プロデューサー:ジェリーブラッカイマー(パイレーツ) 制作費:1億4000万ドル 興業収入:4億4000万 キャスト:ベン・アフレック :ジョシュ・ハートネット(ブラックホークダウン) :ケイト・ベッキンセイル(アンダーワールド) 真珠湾攻撃最中のアメリカを舞台にした恋愛映画。 ディスク2枚に渡る3時間という長さ。 残念ながらひどい。 まず恋愛描写がひどい。 ベンとケイトがさらっとくっついたのはまぁいいとしても、その後ハートネットに行くのが早すぎる。 ハートネットも躊躇なしときた… ベンが帰ってきたら帰ってきたで、その事しか言い合わないし。 全員脳内お花畑か。 そしてラストもこれまた…予想の範疇だったけども… 結果的に誰にも共感出来ず。 次に戦争シーン。 アメリカ、つまり自国を「被害者」、そしてそこから反撃した「ヒーロー」として扱う立ち位置。 やたらと長い戦闘機のシーン。 なぜか吹替えの日本人。 こんなに尺はいらなかったし、何を伝えたかった のか全く分からない。 ただ監督がやりたいことを詰め込んだだけの映画なのだろう。 ☆2 PR
デヴィット・フィンチャー監督
マイケル・ダグラス(危険な情事) ショーン・ペーン 制作:アメリカ、1997年 制作費:5000万ドル 興業収入:1億 ぴあムービーランキングのミステリー編で第6位。 時を忘れる面白さ! 疑惑を抱きながらも二転三転とする展開に、のめり込む。 この作品において、ゲームの企画会社CRSという組織の存在がとても重要で。 彼らは何をしようとしていたのか、という明確な答えが見終わった後も見つからなかった。 評論家の宮崎哲弥は、この映画を自己啓発セミナーにおける人格改造の過程を映像化しているという発言を見て、ようやく自分の中でふに落ちた 。 追い詰めて命の危険を感じさせる、ここで本人が大切にしていたものを奪い、失わせ、裸の状態に。昨日までの自分を「殺し」て新しい自分へ… ラストの唐突なフィクション感は、改造された別の主人公になってしまっているからなのだ。 こんなものを映像化してしまうフィンチャーの着眼点と発想が好きだ。 スリルを感じたい人、自分の人生を改革したいと思ってる人におすすめ。 4点。
監督:ロバート・ワイズ(サウンドオブミュージック)
ジェーロム・ロビンス(王様と私) キャスト:ナタリー・ウッド(理由なき反抗) ジョージ・チャキリス(ロシフォールの恋人たち) リタ・モレノ(雨に歌えば/アカデミ-/トニー/グラミー/エイミー賞) 受賞:アカデミー10部門受賞 、アメリカ映画ベスト41、ミュージカル映画ベスト2位 製作:1961年、アメリカ 製作費:600万ドル 興行収入:13億円(日本) 最初の、指ぱっちんから始まるミュージックが印象的! ジェット団とシャーク団の争いに至る経緯を歌無しダンスのみで見せた表現力も素晴らしい。 このダンスがなかなか新鮮で、バレエのようなシーンがあるかと思えば、開脚飛びしたり喧嘩をしたりとコミカルなものも… 当時、高尚なイメージが付いていたミュージカルで、ギャングの抗争を扱った事はかなり革命的なことであったらしい。 でも一番好きなダンスは、ダンス場でのダンスバトル。 一気に平和を感じてしまった。 ポーランド系の破天荒でロックなスタイルと、プエルトリコ系のフラメンコスタイルの対比を強く主張する。 特にリタ・モレノのダンスがキモチイイ!スカートをふんだんに使った華やかな踊りに魅入る。 「アメリカ」のナンバーでも良かったが、きれいとは言えない歌声が気になってしまったので… まるで舞台をそのまま映画にしたような多種多様なダンス・ミュージックを見せてくれたが、ストーリー性はあるようで無い。 人種差別をテーマにはしているが、ロミオとジュリエットが元ネタな事もあり、登場人物の感情が古典的でついていけないし、共感ができない。 一目で二人とも恋に落ちたり、ほぼやりとりの無い状態で本気の愛を語ってみたり。 マリアの世間知らずっぷりや、それが原因で起きた事件を誰も責めない。 途中から展開が不愉快だったので、あくまでミュージカル要素だけの作品。 団塊世代や、古典的ストーリーを楽しみたい方にはおすすめ。 ☆1.5
監督:ロベルト・ベニーニ(伊)
キャスト:ニコレッタ・ブラスキ 受賞:カンヌ審査員グランプリ/アカデミー主演男優/外国映画/作曲賞 公開:1997年、イタリア 製作費:2000万ドル 興行収入:2億2000万ドル 前半1時間はグエドがドーラに一目ぼれをし、はちゃめちゃで猛烈なアタックをして結ばれるまでを描く。 この前半での主人公が完全にキチガイで、監査官がドーラの働く学校に視察に行くと知れば監査官のフリをして忍び込み。 あるミュージカルに行くと知れば、自分もチケットを取り、ドーラに振り向けと念を送り続け。 ドーラの彼氏が車で迎えに来ると知れば、先回りして自分が車で迎えに行き、乗せてしまう。 顔もイケメンとは言い難く、髪はくるくるで、口から出てくるのはその場しのぎの出まかせばかり。 狂気的な愛と度胸と機転、口のうまさを見せられこいつは大丈夫なのかと不安に思われたが、無事ドーラと結ばれて、子供も授かる。 後半は一転し、幸せに暮らしていた家族が、突然ホロコーストに連れていかれる。 前半でもユダヤ人差別思想の片鱗は垣間見えてはいたが、ホロコーストという題材を取り扱っていながらユダヤ迫害のシーンは上映中本当に半分だけ。 これだけでも異色の作品と言える気がするが、時間の短さのおかげで、二度は見たくない…という感情は持たせない。 この歴史の暗黒史を、多くの人が暗く重く悲しい事実とし表現してきた。 この作品は、それを明るくユニークに描きながらも、逆説的に事実の残酷さを浮き上がらせているロベルトの枠に囚われない発想力に感嘆すると同時に、表現というものについて考えさせられる。 事実をありのままに表すのは誰にでも出来るのであって。 製作者のフィルターを働かせながらも、事実の大事なところを伝えることが「作品」の表現力で、フィルター自体が表現力の高さなのだと。 そして、多くの人が感動したであろう父ロベルトの息子への愛。 通訳のシーンでは泣きながら笑ってしまった。 息子の心を守る為、前半で見せた度胸、口のうまさ、機転を使い息子に脚色した現実を見せ続ける。 強制労働中は愚痴をこぼしまくり、死にそうだーと喚いていても、息子の前に戻ればそのような様子は一切見せない。 妻への心がけも忘れず、初めて出会った時の呼び名で、その時の陽気さで声を届ける。 彼の精神力の高さに、家族の柱としての姿を見せつけられた。 ドーラは驚きや幸せを見せ続けてくれるグエンの陽気さに魅かれたのか、とここで納得。 守るべきものの前では強くあり続けること、子供に人生を悲観させないこと、家族と共にあり続けること。 この作品は家族を担うものとしての責任を教えてくれた。 子供を育てる親に、人生に悲観的になっている人にぜひ見てほしい。☆4.9
トレインスポッティング 監督:ダニーボイル(普通じゃない、28日後…、ザ・ビーチ)
原作:アーヴィン・ウィルシュ 製作:1996年、イギリス 製作費:350万ドル 興行収入:1650万ドル(北米) キャスト:レントン…ユアン・マクレガー ベグビー…ロバート・カーライル(フルモンティ) スパッド…ユエン・ブレムナー(エイリアンVSブレデター) ダイアン…ケリーマクドナルド(ノーカントリー) ―あらすじー スコットランドが舞台で、ドラッグと暴力に溺れている青年達のストーリー。 マクレガー演じるレントンもドラッグ漬けの日々を送っていたが、ある日ヤク断ちを決断する。 麻薬で満たされない欲を性欲で満たそうと、クラブへ向かうレントン。 そこでクールな女性を見つけ、なんとかワンナイトラブに持ち込む。 翌朝、彼女が女子高生だと分かり、落胆しながらその場を後にする。 結局うまくいかない現実に、レントンは開始12時間でドラッグに戻ってします。 リバウンドさながら、以前よりヤク漬けになる仲間達。 唯一ドラッグも暴力もしていなかった健全な友人も、彼女にフラれたストレスからドラッグを打つことに。 万引き、犯罪にも手を染め、警察に捕まってしまうも、一人は刑に、マクレガーは更生プログラムで刑を免除。 免れた喜びと、一人だけ免除になった気まずさから、マクレガーはもう一発…と隠れてヘロインを打つが、過剰摂取でぶっ倒れる。 すぐさま病院に運ばれ、実家で強制的に更生されることに…・ マクレガーは自室に鍵を掛けられ、麻薬の禁断症状と戦う。 無事禁断症状も収まり、就職してまともに社会復帰しようとするが… ―感想― 徹底的なジャンキームービー。 汚物などの汚いシーン、血みどろ暴力シーンを隠すことなくすべてを写すダニーボイルらしい作品なんだろうか。 この辺を基本的に受け付けないタイプなので、顔が引きつるところも多く、2度目は正直いいかな、という感じではある。 冒頭のマクレガーの独白や、この映画全体を取り巻く雄々しさは「ファイトクラブ」を思わせる。 ポップな音楽スタイリッシュに仕上げたこの映画は、当時のイギリスで大ヒットし、ブームを巻き起こしたらしい。 確かに選曲がおしゃれで、OP・EDのアンダーワールドとイギーポップは最高だし、何度も聞きたくなる。 しかしドラッグのリアルで悲惨な結末をもしっかり描いているので、よくぞそんなに万人に受け入れられたなと驚きではある。 ドラッグの作用である無気力により、自分の赤ん坊の世話を忘れ、干からびさせてしまう母親。 友人のトミーは、初めドラッグに手を染めておらず、筋トレにいそしみサッカーを楽しみ、彼女とのセックスを楽しむ健全な青年だったのに。 ドラッグによってエイズにかかり、外に出なくなり、最終的にトキソプラズマで死んでしまう。 麻薬による幻覚症状や、依存症の行動の表現がまた光っていて。 当時麻薬にまみれていたイギリスの情勢に対する社会風刺的作品になっている。 スラムドッグミリオネアの時も感じたが、ボニーダイルはそういったストーリーを描くのがうまい。 社会の問題を切り取り、その残酷さを如実に表す。 だから二度目は見たくなくなる。 監督の実力は素晴らしいが、好きではないので☆3.9。 ちなみにタイトルの意味は、鉄道オタク。 当時スコットランドの鉄道操作場の跡地があり、 そこにドラッグの売買人がたまるようになった為、 ドラッグをやりにそこに向かうことをトレインスポッティングと呼ぶようになった。 |
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